パワーポイントに埋め込んだ動画が再生できない原因と対策まとめ

動画は二つの形でパワーポイントに埋め込めます。一つはリンクとして埋め込み、もう一つは動画ファイルを直接埋め込みます。リンクで動画をパワーポイントに挿入した後、元の動画ファイルが移動または削除された場合、パワーポイントの動画リンクは無効になり、動画を再生できない問題が発生します。動画ファイルを直接パワーポイントに埋め込めば、この問題を避けられます。手順は次になります。

①「挿入」タブの「メディア」セクションから「ビデオ」＞「このコンピューター上のビデオ」をクリックし、ファイルブラウザを開きます。

②動画ファイルを選択して下の「挿入」ボタンをクリックします。

ご注意：動画ファイルを挿入したPPTファイルはサイズがかなり大きくなり、開くのに時間がかかる場合があります。ファイルサイズの対処は原因4の対策をご参考いただけます。

パワーポイントで再生できる動画形式はASF、AVI、MP4、M4V、MOV、MPG（MPEG）、WMVになります。これらの形式以外の動画ファイルを挿入した場合、パワーポイントで再生できない問題が発生するかもしれません。対策として動画ファイルをパワーポイントのサポート形式に変換することができます。ここではWonderFox HD Video Converter Factory Proというプロの動画変換ソフトを利用してPowerPointで再生できない動画の形式を変換する方法を紹介します。

①WonderFox HD Video Converter Factory Proを無料ダウンロード無料ダウンロードしてインストールします。

②ソフトを実行し、メイン画面で「変換」機能を選択します。

③「ビデオコンバータ」画面で「ファイル追加」をクリックしてパワポで再生できない動画ファイルを選択してソフトに追加します。

④画面右側の形式アイコンをクリックして出力形式リストを開き、「動画」カテゴリからパワーポイントで再生できる動画形式を一つ選択します。

⑤「変換」をクリックしてで再生できない動画の形式を変換します。

⑥フォルダのアイコンをクリックして出力された動画を確認できます。それを再度パワーポイントに挿入すれば問題解決です。

補足：WonderFox HD Video Converter Factory Proは音声ファイルの形式変換もサポートしており、パワーポイントで音声を再生できない問題が発生した場合もお役に立てます。

パワーポイントは動画再生ソフトではありませんから、動画再生機能にはそれなりの制限があります。ビットレートやフレームレートの高い動画、またはファイルサイズの大きい動画をパワーポイントで再生しますと、パワーポイントがデータの処理に追いつかず、結果的には再生できない問題が発生します。WonderFox HD Video Converter Factory Proは動画のパラメータを変更したりファイルサイズを圧縮したりすることもできますので、ここではこのソフトを利用してパワポで再生できない重い動画を軽くする方法を紹介します。

まずは上記原因3の処理手順①～④に沿ってPowerPointで再生できない動画ファイルをソフトに読み込み、出力形式を設定します。

⑤「パラメータ設定」をクリックして新しい画面を開きます。

⑥「ビットレート」と「フレームレート」のドロップダウンリストから低い値を選択して「Ok」をクリックします。

⑦ビットレートとフレームレートを下げることによって動画のファイルサイズも小さくなりますが、依然として大きすぎる場合、「バッチ圧縮」をクリックしてファイルサイズをさらに圧縮できます。

⑧「変換」ボタンをクリックして処理後の動画ファイルを出力します。

ヒント：上記の処理によって動画を挿入したPPTファイルのサイズが大きすぎる問題も解決されます。

あわせて読みたい：MP4のビットレートを下げる | MP4のフレームレートを変更する | MP4のサイズを圧縮する