上記のようなことに遭遇した経験がある方が少なくないでしょうね。そのような場合、MP4のサイズを小さくするのは一般的な解決方法だと思います。ということで、今回はMP4動画の圧縮方法を説明する上に、MP4を圧縮できるフリーソフトについていくつかご紹介したいと思います。
動画ファイルのサイズに影響を与えるのは、主に動画ファイルの形式(コンテナフォーマット)、動画解像度、動画ビットレート、動画コーデックおよび動画の長さです。すなわち、MP4動画のサイズを圧縮するには、主に下記の手段があります。
解像度は、ビットマップ画像における画素の密度を示す数値です。簡単に言えば、「表示の細かさ」の度合いのことです。解像度が高いことは、より細部まで密に描写されることを意味します。つまり、解像度が高ければ高いほど画像がよりクッキリとして表示できます。それに対してファイルのサイズが大きくなる傾向があります。
したがって、高い解像度のMP4ファイルの解像度を適度に下げれば、ファイルのサイズも小さくなります。ただし、過度に解像度を下げると画質も悪くなる恐れもあります。
ビットレート(bps)とは、単位時間あたりに転送または処理されるビット数であることです。ビットレートが高ければ高いほど映像がはっきりとしますが、ファイルサイズも大きくなる可能性もあります。そのため、ビットレートを低くするのもMP4動画を圧縮する一般的な方法です。
H265、H264、MPEG-4は現在最もよく使われている動画圧縮規格です。圧縮率から見ると、H264=2倍MPEG-4、H265=1.5~2倍H264という数式があります。つまり、H265で圧縮される動画のファイルサイズが余程小さいです。したがって、MP4動画のコーデックがH264またはMPEG4の場合、コーデックをH265やAV1などもっと圧縮率の高いコーデックに変換することによって、MP4のサイズを小さく圧縮することが可能です。
MP4動画に不要な部分(広告、オープニング、エンディングなど)がある場合、それを切り捨てれば、MP4ファイルのサイズも小さくなります。
続いては、上記説明した方法でMP4の容量を小さくできる六つのMP4圧縮フリーソフトを紹介させていただきます。
最初にお薦めしたいのは、WonderFox Free HD Video Converter Factoryという高機能のMP4圧縮フリーソフトです。この一つのソフトで、上記で示したすべての手段でMP4動画を圧縮できます。
動画・音楽のパラメータを変更することをサポートするため、MP4の解像度やコーデック、ビットレート、フレームレートなどを自由に設定することができます。編集機能も搭載されており、MP4動画から不要な部分をカットすることもサポートします。
その上、MP4動画を他の形式に変換したり、様々なサイトからMP4動画をダウンロードしたりするなど豊富な機能が備わっています。
MP4動画を無料圧縮する手順については、下記をご参考ください。
MP4圧縮フリーソフト「WonderFox Free HD Video Converter Factory」を起動し、メイン画面で「変換」をクリックします。次の画面で「ファイル追加」をクリックして圧縮したいMP4ファイルをソフトにインポートします。
MP4の解像度が大きすぎる場合、ソフト右側の「クイック設定」でスライダーを左にドラッグする、もしくは「パラメータ設定」で元より低い解像度を選択すればMP4の解像度を下げることができ、ファイルサイズを小さくできます。
ただし、解像度は動画の画質にも影響があるので、元ファイルの解像度より大きく下げらないことをご注意ください。
もし元のMP4ファイルのビットレートに余分がある場合、WonderFox Free HD Video Converter Factoryを利用すれば、MP4を無劣化で圧縮することが実現できます。
ビットレートに余分があるかどうか判断するには、下記の数値をご参考いただけます。
・通常h264・3840*2560・2時間 = 8GB
・通常h264・1920*1080・2時間 = 4GB
・通常h264・1280*720・2時間 = 3GB
・通常h264・720*480・2時間 = 2GB
*H265=1.5倍~2倍H264、MPEG4=1/2H264。MPEG4は1080P(1920*1080)以上の画質をサポートしません。
例えば、H264でエンコードされた720P(1280*720)の2時間MP4ファイルのサイズが5GBであれば、そのMP4のビットレートに余分があると判断できます。その場合、「パラメータ設定」でビットレートを任意の数値に指定するだけで、WonderFox Free HD Video Converter Factoryは自動的に余分なサイズを除去してMP4のサイズを圧縮できます。しかも動画の画質はほぼ劣化しません。
ご注意:ビットレートに余分がない場合、「パラメータ設定」でビットレートを低くすることもMP4のサイズを圧縮できますが、動画の画質も劣化される可能性があります。
AV1とH265は圧縮率高いコーデックで、もしMP4はMPEG-4またはH264でエンコードされた場合、コーデックをAV1またはH265に変更すれば画質落とせずにMP4を圧縮することができます。
「出力フォーマットを選択」をクリックして「動画」タブで「H265 for MP4」を選択します。または、「パラメータ設定」での「エンコーダ」をH265またはAV1に設定します。
ただし、AV1とH265の互換性が低いので、変換すればMP4動画が再生できない可能性があります。
変換インタフェースでハサミのようなボタンは「切り取り」機能です。それをクリックして切り取り編集画面に入ります。保存したい部分の開始時間と終了時間を指定して不要な部分をカットすればMP4動画を圧縮することができます。
上記の方法でMP4を圧縮したら、ソフト下部の「▼」ボタンをクリックしてMP4動画の保存先を指定します。そして、「変換」ボタンをクリックして圧縮後のMP4を書き出します。
MP4圧縮フリーソフト「WonderFox Free HD Video Converter Factory」を無料ダウンロード>> MP4圧縮フリーソフト「WonderFox Free HD Video Converter Factory」を無料ダウンロード>>
ヒント:複数のMP4ファイルを一括で圧縮したいなら、プロ版「WonderFox HD Video Converter Factory Pro」の「バッチ圧縮」機能を利用して、圧縮率を調整することで複数MP4ファイルを一括で圧縮できます。
「Microsoftフォト」はWindows10/11のパソコンに搭載されている無料動画管理ソフトです。写真や動画などを再生することができるほか、内蔵の「ビデオエディター」ツールで動画を編集することもできます。動画をトリミングすることでMP4のサイズを小さくすることが可能です。また、540P、720Pと1080Pといった三つの出力解像度しかサポートしないので、この点を活用すれば1080P以上の高解像度MP4動画を圧縮することもできます。
MicrosoftフォトでMP4を圧縮する手順:
1.MP4圧縮フリーソフト「フォト」を起動してから、「ビデオエディター」に入ります。
2.「新しいビデオプロジェクト」をクリックします。
3.「+追加」をクリックして圧縮したいMP4動画をインポートしたら、動画を下の「ストーリーボード」セクションにドラッグします。
4.必要に応じてMP4動画をトリミングなどしてから、「ビデオの完了」をクリックして、必要の解像度を選んで「エクスポート」をクリックすればMP4を圧縮できます。
ご注意:「Microsoftフォト」は一部高度なコーデック(AV1、H265など)でエンコードされたMP4動画に対応しません。
「HandBrake」はMP4の形式変換用ソフトです。MP4など様々な動画をMKV、WebM、MP4に変換すると同時に、MP4動画のコーデック、ビットレート、解像度などを変更することでMP4のファイルサイズを圧縮することができます。設定方法はちょっと複雑なので、初心者の方にはお薦めしません。
HandBrakeでMP4を圧縮する手順:
1.MP4圧縮フリーソフト「HandBrake」を起動し、圧縮したいMP4動画を読み込みます。
2.「概要」タブで出力動画の形式を選択します。
3.必要に応じて「寸法」でMP4の解像度を変更、「動画」タブでMP4のエンコーダやビットレートを変更します。
4.右下の「参照」をクリックしてMP4動画の保存先を設定します。
5.「エンコード開始」をクリックするとMP4の圧縮プロセスが始まります。
合わせて読みたい:HandBrakeを使って動画を圧縮する方法
「XMedia Recode」は多様の動画に対応する無料変換ソフトです。動画の解像度、コーデック、ビットレートの変更もサポートするので、MP4の容量を縮小することができます。
XMedia RecodeでMP4を圧縮する手順:
1.MP4圧縮フリーソフト「XMedia Recode」を起動し、「ファイルを開く」をクリックして圧縮したいMP4動画を追加します。
2.「形式」タブで出力動画の形式を選択します。
3.「映像」タブでMP4動画の解像度、コーデックなどを変更します。
4.保存先を設定してから、「リストに追加」>「エンコード」を順次クリックすればMP4動画を圧縮できます。
合わせて読みたい:XMedia Recodeで動画のファイルサイズを圧縮する方法
「VLC Media Player」は動画などの再生だけではなく、動画の形式変換機能も備わっています。そして、変換中動画の解像度、ビットレート、コーデックを変更できるので、MP4のサイズを小さくするのにも役立ちます。MP4をトリミングすることもできますが、操作方法は面倒なので、お薦めしません。
VLC Media PlayerでMP4を圧縮する手順:
1.MP4圧縮フリーソフト「VLC Media Player」を起動し、「メディア」>「変換/保存」をクリックします。
2.次のタブで、「+追加」をクリックして圧縮するMP4動画を追加した後、下の「変換/保存」をクリックします。
3.「プロファイル」で出力形式を選択してから、隣のレンチのようなボタンをクリックして「プロファイルのエディション」画面を開きます。
4.「プロファイルのエディション」画面でMP4動画のコーデック、ビットレート、解像度などを変更してから、「保存」をクリックします。
5.保存先を設定した後、「開始」をクリックすればMP4を圧縮できます。
合わせて読みたい:VLC動画圧縮-VLCで動画サイズを圧縮する方法
「Moo0 動画圧縮器」はMP4動画のファイルサイズと画像サイズを圧縮できる無料ソフトです。ファイルサイズを指定数値に手軽に圧縮することができます。
Moo0 動画圧縮器でMP4を圧縮する手順:
1.ソフトを起動し、「方法」から圧縮方法を指定します。
2.「ファイルサイズ」で圧縮したいサイズを設定します。
3.必要に応じて動画の幅と高さ、形式、画質などを設定します。
4.圧縮したいMP4ファイルをソフトにドラッグ&ドロップすれば、MP4の圧縮プロセスが始まります。
ヒント:圧縮したファイルはデフォルトで元ファイルと同じフォルダに保存されます。
以上は、MP4動画の圧縮方法およびMP4圧縮フリーソフトに関する紹介でした。その中で、一番のお薦めは「WonderFox Free HD Video Converter Factory」です。違うニーズに応じて適切な方法を利用してMP4を圧縮することができるほか、様々な機能も備わっています。ご興味があれば、無料ダウンロードしてお試しください。
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